第3話

私は、学院の入学式にギリギリ間に合った…はずだった

「エル・クラウさん、アナタ入学式なのに何故遅れたのですか!」

だけどそこに居たのは私の同僚であるエリナ・八ルスだった…

「遅れてはないでしょ?ギリギリ間に合っているし、で?どうしてエリナがここに居るのさ、上司からは私1人と言われてたんだけど…」

「まさかあのサキが言い忘れたとは、だいぶ疲れてたのかしら…まぁ言い忘れてたなら仕方ないしなんでここに居るかの理由は「エル・クラウさん、エリナ・ハルスさん今すぐ理事長室に来てください」ってえぇぇ!?何か呼ばれてるんだけど!?」

上司の名前サキって言うんだな〜

「ほら行ってきなよエリナ。呼ばれてんじゃん、私先に行くからばいばーい」

「エル…あなたも来るのよ?そんな私関係ないですからみたいにどっか行かないんでほしいんだけど、ほら行くわよ!」

「けど、まだ守護対象を見てないのに」

「それも理事長室で理事長がその事について話してもらうと思うから行くわよ!」

「あっちょっと!引っ張んないでぇー!」

…あれ?そういえば入学式は?


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

その頃入学式では、理事長が不在のため緊急で教員代表で四大魔術師の中の一人で風華と呼ばれている魔術師が代わりで理事長が言うはずだった言葉を言っている。

その途中に他の教員達が人の名前を聞いていた。

「エル・クラウとエリナ・ハルスという少女を知っているか?」

私はその声が聞こえた。他の人は聞こえてないはずだ。他の新入生は、四大魔術師の風華の話を聞くのに夢中だからだ。私はそんな話よりの方が気になった。

私は何故かこれから楽しそうになる予感がしてきた…


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

黒衣の狐〜暗殺者は、皇女を守るため学院に通う〜 音月 @hakuneduki

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ