軽く定番のジョークなと
世界○戦勃発前夜〔古典的ジョーク〕
ある中立国で世界各国の首脳や代表が集まった、世界平和サミットが開催された。
サミットの会場では、なごやかなムードの中での会食が進んでいた。
会場に食事を運んで、もどってきた給仕長が言った。
「サミットは今のところ成功みたいだな、
次の料理をワゴンに乗せて、運ぶ準備をしている若い給仕が言った。
「このまま、何事もなく終わってくれればいいですね……次の料理を運びます」
「くれぐれも、
料理を運び終えた若い給仕がもどってきて、次のコース料理の準備をしているところに、会場にいた給仕が血相を変えて飛び込んできて言った。
「大変です! 各国の首脳や代表が激しい、ののしり合いをはじめました!」
「なんだって! さっきまで、あんなになごやかな雰囲気だったじゃないか」
別の給仕が、慌てた様子で飛び込んできて言った。
「大変です! 会食会場が殴り合いの場に変わりました! 各国の首脳や代表者同士で殴り合っています」
「いったい何があったんだ?」
少し考えていた給仕長が、先ほど料理を運んでもどってきた若い給仕に訊ねる。
「料理を運んだ時に何が、変わったコトは無かったかね?」
「特に何も……ちょっとした質問を各国の代表の方々にしてみただけですが」
「どんな質問をしたんだ?」
「みなさんが、支持している【政党】はどこですか? なんの【スポーツ】を応援していて好きなチームはどこですか?
信仰をしている【宗教】はなんですか? この三つを聞いただけです」
そして、サミット終了数ヶ月後──世界は○戦に突入した。
【解説】パーティージョークで、パーティー会場では〝政治とスポーツと宗教の話はするな!〟という話があります。その話題を出すと、必ずケンカになるとも(笑)この小説は冗談です
☆ごった煮ショートショート集【第一倉庫】(ユーモア・ギャグコメディ・笑話) 楠本恵士 @67853-_-
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