没文

 その不気味なまでの静けさはマリーがその場にいないように思わせた。そして、それは錯覚でも勘違いでもない。

 マリーは私のイマジナリーフレンド実在しない友達なのだ。

 誰もが一度くらいは耳にしたことがあるだろうその単語。端的に言えば、幼児が生む架空の友達のこと。

 いや厳密に言えば違うらしい。ただ精神科の先生から一番分かりやすい言葉としてマリーに着けられたのがその区分だった。

 だからマリーは兎にも角にもイマジナリーフレンドで、私にしか見えない少女なんだ。

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マリー~私のたった1人の友達~ 御都米ライハ @raiha8325

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