登場人物

日狩朱莉(ロール:迷子)

性別:女 職業:中学2年生 家族構成:母1人 髪型:ショート、ぼさぼさ(引きこもり時) 好む服装:ロングスカートに小学生っぽいやぼったい服。フリル多め。部屋着はやや大人っぽい。

好きな物:イラスト(内気な彼女の自己表現) 嫌いな物:主張が強い人

キャラクター属性:真面目、気弱、人見知り、秘めた憧れ、自信がない

価値観:流れるままに→流れを作る

中学2年生。真面目で、気弱。人見知りな性格をしており、派手さはない。現在不登校中。


・ポイント

 自分自身というものを計りかねている。自分が一体何をしたいのか、何になりたいのかがわからない。思春期特有の悩みではあるが、彼女の場合はいじめという外的な要因によって大きくゆらいでしまい完全に見失っている。また彼女が一番好きな絵を描くということを否定的に見ていることも一つの要因だ。余り上手くなく書いたところで意味がないと断じてしまうことで自己否定をするために何をやるにも自信を持てなくなっている。また絵が下手ではダメという考えは転じて彼女が持つ理想の高さを表しており、向上心は強い。ただし勇気がない。そのため自分自身の思いをくすぶらせながら、踏ん切りがつかない状態を続けている。


・傷

 中学校1年生の9月からいじめられている。中学2年の夏休みが終わると同時に心が折れて不登校に。

 いじめられた理由は特にない。しいて言えば彼女が気弱でサンドバックにしやすそうだったから、鬱憤の吐き口にされた。

 中学1年生の9月になったのは、中学生という身分の中で発生した生徒間の格差、そういうものがいじめを生んだ。

 朱莉はいじめが原因で心を病み、イマジナリーフレンドを生んだ傷――と思っている。

 が、実際はいじめの傷とイマジナリーフレンドが生まれた傷は別物。イマジナリーフレンドが生まれた理由は何もできない自分自身に対するふがいなさである。朱莉はイマジナリーフレンドが消えることがいじめの克服と考えているが、イマジナリーフレンドが消えることは自分自身にも何かが出来ると自信を付けたときである。


・イラストレーターとしての評判

 PNはルージュ。それなりに高い。大人気というわけではないが、その萌芽が見られる。特異なイラストはオリジナルの高校生のイラスト。今は塗の技術はないが、シャープな線で絵を描く、大人びた雰囲気を纏うイラストを得意とする。そのため雰囲気通りに書き手は大人だと思われている。



マリー(ロール:羊飼い)

性別:女 職業:イマジナリーフレンド 髪型:黒髪ロング 服装:ゴスロリ

好きな物:日狩朱莉 嫌いなもの:日狩を攻撃する人

 日狩のイマジナリーフレンド。人を食ったような女性であり、イメージは女スパイ。ゴスロリ服を着ているのは、自分自身との反映。ゴスロリ服は理想の大人でも好きということの現れ。日狩の憧れが反映されており、こんな女性になりたいという願望がイマジナリーフレンドに現れている。


・振舞い

 人を食ったような性格。人を翻弄することを好む。

 これは朱莉が持つ素直になれない心の反映。自分自身の思いに素直になれない朱莉は焚きつけられる誰かを求めており、朱莉の心をたきつけ、踏ん切りを突かせる何者かとしてマリーは形成された。

 よって彼女の言葉は冷たかったり、馬鹿にしたものもあるかもしれないが、その本質は朱莉に対する思いやりに溢れたものである。


・誕生経緯

 誕生したのは中学2年生9月の後半。つまり朱莉がイマジナリーフレンドを必要としていたのはいじめに対するものではなく、不登校をしている自分自身に対するストレスが原因。つまり彼女の真なる心の傷は何も出来ないでいる自分自身に対するふがいなさがマリーが生み出された根本的な原因となる。


・形成の柱

 朱莉の理想が反映される。

① 人を食ったような振る舞い

 朱莉はこれまで流されるように生きてきたが、自分自身に対する不甲斐なさが極まったことをきっかけに流されるのではなく、流れを作る、自分の主張できるような人間になりたいと思っている。


② 奔放さ

 勉強を優先するなどして自分自身を抑圧してきたが、自分のやりたいことをやりたいという思いを解放させた。

 

 

・行動目的

 朱莉が自分自身が誇れる何かを得られるようなことを促す。傷の回復を促す。

 



樋坂 美希(ひさか みき)(ロール:仲間)

性別:女 職業:高校1年生 髪型:明るい茶色、ボブ 服装:下しか枠がない赤い眼鏡。若干だぼっとした服

好きな物:絵をかくこと 嫌いな物:曲がったこと


明朗な少女。結構主張強めでぐいぐい来る。日狩のファン第一号であり、オフ会に誘ったのも彼女。ネット上ではペンネーム、アルツとして活動しており、主に版権絵を中心に絵を描いている。



・性格

 直情型。思ったらすぐ行動。ただし良識はある。バイトしながら同人誌を出すなどアグレッシブに創作活動を行っている。

 言いたいことははっきり言うためトラブルに見舞われることも多いが、彼女を好くものは多い。好んだ人をひいき目に見る傾向にあるのも彼女の周囲に人を集める理由になっている。典型的な姉御肌と言える。



行動指針

 イラストレーターになるという強い目標を持つ。絵も小学生の頃からずっと描き続け、ネットにアップしている。

 そのためイラストが上手い人には忌憚なく敬意を表し、イラストを描ける人間が貶されると怒りをあらわにする。

 




日狩母(ロール:守り手)

性別:女 職業:新聞記者 髪型:黒髪ショート 年齢:46歳 服装:ジーパン

好きな物:娘 嫌いな物:常識


 朱莉の母親。ある程度、型破りな性格をしており、時折非常識な性格を見せる。非常に封建的な家庭で生まれ育っており、旧来の価値観を押し付けられるのがたいへんな苦痛であったため、反体制的な思想に染まっていった。

 不登校な朱莉に対しては今のところ中立。教育や不登校系の部門の記者であり、教育の多様性や教育の在り方は人より知識が多い。




 




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