これ主人公が転生者である必要あるかな?

始めは、またよくあるトントン拍子系のなろう成り上がりテンプレかと思った。
しかし、読んでいくとなろう成り上がりテンプレではあるけど、テンプレはそれが愛されているからテンプレになるのだなと感じるような、涙ありほのぼのありの面白い話だった。
ただひとつ文句をつけるのであれば、大人がポンコツすぎる。実父は論外としても、スカイ国王と雨宮蔵人がポンコツ。スカイ国王はアルバートを殺した後に殺さずに済ませる方法はなかったのかなどと言っているが、あそこまで殺すだのなんだのと脅迫的な言葉を吐き出していた相手をお前は生かしておくのかという話。雨宮蔵人もそれがホントに恩返しになるのかとかもっと考えろと思う。スカイ国王は家庭内問題について、雨宮蔵人は弟子に関して、目が節穴かと思った。
まあ、それでもサミュエル君の確かな優しさと誠実さ、更には自らの力への自信からくる傲慢さと過激さも大好きです。

読み進めていくうちに、スカイ国王は悪くないなと思いました。まさか、国王の方がついでだったとは……

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