広義のカレー（140字小説）

広義のカレー

隣家からカレーの匂いがした。

隣の亭主が言った「カレー粉は全ての調味料に優先されます。

少量でもカレー粉の使用があれば、それは広義のカレーですし、突き詰めればカレーの匂いさえも広義のカレーなのです」

カレーの匂いを浴び広義のカレーとなった私はポジティブだった。

明日の私の方が旨いのだ。