第232話

純文学でも、

大衆文学でも、

小説の基本は、

『完璧であること』である。

すべてのなぞが解かれ、

すべての問題が解決する。

すべての場面が必要なものだけとされ、

不必要な導入部や挿話や終焉部は削除する。

長篇になるほど無駄が出来やすいので、

一発ではなく、

幾度もの推敲で完璧をめざすことだ。

再度いうが、

完璧であることが小説の第一歩である。

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