空が青いから






     いつだって

     空が青いとは限らない






 世界は決して美しくはない。



 人の心は弱くて、いつ揺らいでしまうか分からない。



 笑い続ける事なんて容易ではなくて、上手く行き続ける事なんてない。



 だから、世界は美しくない。






 けれど、それは見方の問題で、心の問題なんだ。



 心が弾めば、空には青空が広がって、心が沈めば、雲に覆われる。



 気分一つで、空は晴天の青にも、夕暮れの橙にも、曇天の薄墨にも染まる。



 だから、空は青いのだろう。



 青く見えるのだろう。






 もしかすると―――



 空が青いから、人は前に進めるのかもしれない。

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コトバアソビ 藤村 最 @SaiFujimura

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