第20話 時間

「仲直りしなよ」


本田さんに言われた。


時間が薬とは言うが確かにそうだ。

最初は辛かったが

働く事や周りの人もいて

傷跡はもう深くはなかった。


大滝さんは

私への申し訳無さが背中にでる性格だ。

だから確かにここで

仲直り…というのだろうか

もう無かったかのように振る舞えば

きっと大滝さんも楽なんだろうと思う。


本田さんにもこれ以上気まずい思いを

させてばかりも申し訳ないしな…


「ですね…笑」

そう言うと

本田さんは私たちの間を取り持ってくれた。


私はそこでやっと

大滝さんの目を見て笑った。


大滝も優しく笑い返してくれた。


〝あの時間ことはもう消そう〟

きっとそうお互い心に思ったと思う。


それから2人の時間は

出会ってすぐの時間ころに戻った。






時間は巻き戻すんじゃなくて

進めなきゃ行けないこと

あの時はまだ気づけなかったんだ。

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あの時のあなたと同じ、私は今28歳になりました。 ぽむたむ @pontamu

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