第19話 大丈夫

私は1日泣いて眠ってを繰り返した。

次の日も授業は休んだ。


けれど午後からの

バイトは休まない。絶対に。


目の腫れを出来るだけ直前まで抑えて

18時からのシフトへ向かった。


「おはようございます!」


事務所(休憩室)を開けると

本田さんがいた。


ロッカーに荷物を入れていると


「大津さん、

大滝さんと喧嘩でもした?」


えっ…

思わずビックリして本田さんを見た。


「だって、2人って仲いいよね

でも最近大滝さんなんか元気ないし

大津さんも目赤いし」笑


「ああ…ですね

こんな目ですもんね」


本田さんには思わず嘘がつけなかった。


「実は…私の片思いだったんですけど

失恋しちゃって

でも、もう大丈夫です!」


言葉に出すと少し楽になった。


「そっか、

無理はしちゃだめだよ。」


本田さんはそう言ってくれた。


それから

厨房へ行くと大滝さんと顔を合わせたが

精一杯自然に創り笑ができた気がする。


その後も

ぎこちなさを察してか

本田さんは自然に間を繋いでくれた。


帰りも本田さんが家まで車で送ってくれた。


おかけで

大滝さんの顔をあまり見ずに

過ごす事が出来た。



それから大滝さんとは

必要以上に目を合わさない

そんな日々が続いた。

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