第18話 わたし

その日

家に帰ると

動く事が出来なくて

授業を全て休んでしまった。


一晩中泣いて疲れて

気持ちも空で

浮腫んだ赤い目を誰にも見せれなかった。


あれから大滝さんと

別れた時の記憶はあまりない。


失恋。


期待しなければよかった。


泣いて私も薬を飲めば

大滝さんは私のところにくるだろうか。

ずるい…

私が1人家で泣いても

例え同じ様にしても

きっと気づいてもらえない…

ただ1人時間が経って目が覚めるんだろう。



小さい頃から

我慢の生活だった。


私の母親はヒステリックな女性ひとだった。


すぐ家を出て行く

離婚する

死んでやる…

そう口に出す人だった。


働けず家事をする訳でもない。

気性に任せてモノも投げるし

あんたなんか産まなきゃよかった

なんて事も言う人だ。


母の思い通りに行かないと

機嫌を損ねる

だから父も周りも

面倒だから〝損ないように〟

そういう扱いだった。


だから私も物心つくと

「唯の方が大人だろ

だから唯が我慢してあげなさい」

そう言われるようになった。


母の言動で

周りの人が嫌な顔をする。

次第に母への憎悪がまし

声を聞くだけで苛立ちが襲った。


なぜ私は我慢しなきゃいけいのか。

なんで母が我慢できないのか。

母はなぜ周りに迷惑をかけて平気なのか。

になれないのか。


母と私は違う

そう理由をつけたて本当は

大学ではすぐバイトも始めた。

私は働くしお金も貯めれるし

周りにも迷惑をかけない。



だから

優しくい大人ひとにすごく惹かれて


私を1番に見て欲しかった。


悔しい。

わがままも言いたくない

泣きたくない

でも私を選んで欲しいと叫びたい。


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