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とある場所
「イベント状況報告。生存プレイヤー…残り249名です」
「100名近くが脱落したか…お前のお気に入りは……頑張っているようだな、冴木」
「ええ…正直、私の期待以上の成長ぶりですよ、彼らは」
「…しかし、今回のイベントはクランツ王国に限定して招待したが…予想外な連中が、ちらほらと紛れているな」
「はい。彼らはイベント招待時に、たまたまクランツに居たのか…それとも“狙って”クランツに居たのか…まぁ、あの二人に関しては“狙って”参加した側、でしょうがね」
「ふん…“内情”を知った上で、好き勝手やってる連中だ……俺は好かん」
「ハハ。ですが、彼等の強さは規格外ですよ…今は例の怪物にご執心のようですし…好きにやらせてみるのも一つの手では?」
「“特異点”か…もしアレの討伐が“メインクエスト”なら絶望的だな。アレは強すぎる……。もし今回ヤツが現れたとしても、手に負えないのは目に見えてる」
「ふふ…そこを諦めないのも、彼等の魅力ですよ。私としては…彼等にも期待したい所ですね」
「…ふん。“世界の現状”を知って尚、こちらと協力する気もない連中なんぞ…」
「ふふ…真面目ですね」
「茶化すな、冴木」
「…すみません。…まぁ何にせよ、有望株であることは間違いないですよ…」
冴木は一呼吸置いた後、数あるモニターの一つに映された、一人の少年に目を向けて続ける。
「…ギルド【
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VRPG Ver.1.0 <夢遊> 宇宙儀 色鷹 @solagi_irotaka
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