速達であるが故に(140字小説)

塩塩塩

速達であるが故に

男は宙に浮いた。

居合わせた人達は、神か宇宙人かと大騒ぎとなった。

その時、突風が吹き男の位置は風上となった。

人間と言えども動物なので、風上の存在には敏感に気付くのである。

風下の人が言った「あれは伝書鳩だ」

男は私服警官の様に一般人に紛れた只の私服伝書鳩だったのだ。

男は宙を走り去った。

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速達であるが故に(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

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