ポストざまぁ小説

ただのポスト「ざまぁ」だと思ってました。
復習劇は古典から好まれる題材ですが、異世界に行ってのんびりするはずが、なんでそんなに復讐に燃えてるのオカシクない?作者さん職場や学校で嫌なコトでもあったん?と余計な勘繰りをしてしまいます。

そこでこの小説がお薦めです。ペロさんのお話しは仕返ししてもあっさりです。嫌なコトはさっさとかたずけて楽しいコトを始める人物の方がより魅力的だと思いませんか?

悪者も懲らしめられますがコミカルに退場して陰湿さがありませんし、一本筋を通した悪者もいて嫌いになれないキャラクターだったりもします。

登場人物の名前もアナグラムで軽いお遊びも交えて判りやすく読む人への気づかいとサービス精神がうかがい知れます。
これが後にトリックにつながりますから推理モノみたいに読めてさらに面白い。異世界モノのチープなガジェットを巧みな構成で伏線にまとめ、異世界あるあるをほのめかしやミスリードとして散りばめられてますから斜め読みするにはもったいない。

そして最後にウザイン系ヒロインが読み進めていくうちに好感度があがるというお約束。判っていても逃れられないペロさんの術中にはまって楽しんでください。

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