〜2章〜 身内
彩芽達がやってきて、3日が経った。
凄い雰囲気だった学校も今では少し落ち着いている。
唐突だけど、僕には義姉がいる。
僕が中学1年生の時に再婚した2人は今でもラブラブだ。
今の父さんと一緒に来た芽衣さん(義姉)は
中学1年生の僕に、高校生活というものを教えてくれた。芽衣さんの喋る話はとても面白かった。
また、芽衣さんはおっとり系の性格だった。
朝起きて外を見ながら次の日まで見ていた時は流石に笑っちゃったな。腰に手を当てながら見てるんだもん、面白いよね。
そんな芽衣さんにも心が荒んだ時があった。
カッターを常備し、何かに震え、何かを恨むような目。その時は学校にも行っていなかった。
僕と当事者である芽衣さんと1人の人物だけが知っていること。それは───浮気だ。
芽衣さんがやった訳ではない。
芽衣さんの当時の彼氏、日下部晃とかいう男が浮気を行っていたらしい。
バレンタインデーの日、チョコを作った芽衣さんは届けに行った。晃とかいう奴は、芽衣さんに合鍵を渡していたので、ピンポンで反応しなかったから入った。
するとそこには芽衣さんの当時の親友であった、嶺萌音というやつが裸で抱き合っていたらしい。僕はよく分からなかったから意味を聞いたけど、保健体育で習うよとしか言われなかった。
中学の時の僕は・・・・・・思い出したくない。
閑話休題。
裸で抱き合っていた2人を見て、合鍵を投げ、出ていったそうだ。ちなみに芽衣さんはソフトボール部。翌日の晃の目に眼帯がついてて
少しは気が晴れたらしい。
姉だからと言ってもこれは良くないと思ったけど、その男は最低なことをしたんだもんね。
ちょっとは許してあげよう。
僕は姉を1ヶ月慰め続けた。姉にして欲しいと言われたことは全てやったし、いざという時は学校を休む準備もしていた。
姉の心はちょっとずつ、ちょっとずつ元に戻っていった。
さて、僕がこの話をした理由は、香織も同じ雰囲気が出ているからだ。誰とも目を合わせない、誰とも喋らないは当たり前。
香織、どうしたの?
◆◆
???「さて、あいつもそろそろ堕ちる頃だ。俺が居なければ生きれない人にしてやろう」
男には旭川学園の制服、目の前には複数の女子が並んでいた。
僕の周りに美少女が集まってくる とっぽき @toppoki
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