復讐する大魔女~しかし、その後には……~
一ノ瀬 彩音
第1話 壱
王様であるグリワから婚約を破棄すると告げられた
大魔女エキュメは心底納得していないのです。
どうして納得していないのか?
納得していない理由はただ一つです。
婚約を破棄するという理由を明確にされていないから
納得していないのです。
そうなってくるとエキュメは今、魔女の森にある自宅にいまして、
そして、自室に居るのですけど、ドアの所まで行って
ドアノブを回して、ドアを開けてお部屋から出て
そのまま自宅出入り口まで行くのです。
自宅から外へ出ますと外は生憎の曇り空で嫌な感じではあるのですけど、
それでもグリワに会わないと気が済まないというのもありまして、
まずは森を抜けてグリワがいるお城へ向かう事とします。
向かっている最中に魔物と遭遇するのですけど、
魔物は魔女の力で撃退していくのです。
そんな事しているとエキュメは疲弊しているのですから、
このままではグリワの元へは行けないと感じるとしょうがありませんけど、
来た道を引き返して戻ろうかなって思っているととんでもないモノと遭遇
してしまうのです。
それは何なのかなって思っているのですけど、エキュメにはどうも敵いそうも
ありませんので逃走するしかなかった。
逃走した結果、エキュメは某洞窟にまで避難すると
洞窟内は上から水滴が垂れてくるし、
もちろん暗いのですから、足場が良く見えないというのもあります。
そんな状況でエキュメは適当に奥へ進んでいると明りが灯っている所へ出ると
そこには看板で『復讐部屋』と書かれてあった。
よくわからないエキュメはそのまま復讐部屋に入ると座れる所があるので
腰を下ろして座ると薄気味悪い声が聞こえていまして、
復讐~復讐~復讐~と聞こえてくるのです。
そこでエキュメは婚約を破棄してきたグリワに復讐しようとしているのです。
復讐するというのは大変、失礼なお話ではあるのですけど、
それでもグリワには何かしないと気が済まないのですから、
そうするしかないのです。
そんなエキュメは魔女の力を悪用するという感じになりまして、
魔女の力を解き放つとそのまま復讐魔法を唱え始めているのです。
復讐魔法が復讐部屋の中にある鏡に向かって吸い込まれると
エキュメはこれでいいのかなって感じにはなります。
エキュメの中では疑問に思う所はありますけど、
それでもしょうがないのと仕方がないのかなって思うのです。
それでエキュメは復讐部屋から出ようとすると出れなくて
どうしようという感じではあります。
そんな時です。
先程の鏡にグリワが映し出されて、グリワが苦しんでいるのですけど、
どうしてなのかなって思っているのです。
もしかして復讐魔法がグリワにかかったのかなって思うと
エキュメは笑うしかなかった。
『いい気味よね、私の事を裏切ったんだから自業自得よね、あっははははっ』
エキュメはこのおかげでスッキリしたのでした。
スッキリしたエキュメではあるのですけど、その後、
エキュメにも災難が起こるのです。
「どうしてこんな事になっているのよ、どうしてなのよっ!!」
何故か魔女の森は炎で燃え上がっているのです。
このままでは住処が全焼してしまうとどうしようもありませんから、
魔女の力でどうにかしようとしたのですけど、さっき魔女の力を使い切ったおかげで
何も出来ないエキュメです。
「森が……森が……ああぁぁあぁああああぁああっ!!!」
エキュメは絶望と共に叫んでいるのでした。
そして、エキュメは王様に復讐したとして断罪される結末を迎えた。
復讐する大魔女~しかし、その後には……~ 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019
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