第2話 迷走する殺人事件

「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」応募作

Stray Brain 〜迷走する脳〜

https://kakuyomu.jp/works/16817330659849711175

作者 雨 杜和

第6章

第2話 迷走する殺人事件

https://kakuyomu.jp/works/16817330659849711175/episodes/16817330660972378655





※誤字脱字・構文など

>クロブチの目がいっちゃてるの、異様だったからさ。

⇒「いっちゃってるの」かなと。





※寸評

> そう言って去ったそのすぐ後、坂部由香里は屋上から校庭裏に飛び降りた。

 この文を読んで、一瞬「飛び降りて華麗に着地を決めた」光景が思い浮かびました (苦笑)

 いや、普通そんなスーパーマンはいないから。

 この誤読は「校庭裏に」と到達点の助詞「に」を用いているからですね。方向の助詞「へ」を使うと「校庭裏へ飛び降りた。」となってその方向に向かって飛び降りたことがわかります。


 ということが言いたいわけではなく。

 今回の飛び降りも事件になるわけですが、どうして飛び降りたのか。

 そこを考えさせる、うまい惹きですね。

 このタイミングだと、ジニが突き落としたように見えますよね。

 誰かがジニを陥れようとしているとして、なぜ由香里がそれを行なうのか。

 そうすれば頼友と近づけるという取引でもあったのかな?

 クロブチ先生が頼友の叔母という情報の入手先も気になりますし。

 これは一ノ瀬家がジニの存在に気づいて排除にかかっている、ともとれますね。

 そのためには子どもの友人まで巻き込んでいる。

 ジニに逆風が吹いてきましたが、ここをどう切り抜けるか、ですね。




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