海底帝国へ向かう

エルク達はオリハルコン製の潜水艦に乗り込む。これなら水圧に押しつぶされる事もない。


深海に潜るととんでもない圧力がかかり、並みの耐久力では押しつぶされてしまうのだ。


「それでは行きましょうか」


「はい」


 エルクは操縦席に乗り込む。


「せ、先生」


 リーネが苦悶の声を漏らす。


「せ、狭いです」


「オリハルコンは希少金属ですから。そんな大きな潜水艦作れる程は資源がありませんよ。我慢してください」


「け、けど。先生の匂いを感じます。それに先生の身体温かいです」


 むにょん。という音がしそうだった。エルクの背中に肉の温かみと柔らかさが伝わってくる。


「リーネさん」


「はい」


「胸を押し当てないでください」


「ごめんなさい。先生」


「いえ、いいんです。でもわざとですよね?」


「バ、バレましたか」


「ともかく行きますよ。深海帝国に」


「「「はい!」」」


「そうじゃ! 向かうのじゃ! 深海帝国へ!」


「バハムートさん! 一人だけえらそうです!」


 ともかくエルク達は深海帝国へ向かった。オリハルコン製の特別の潜水艦で。

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聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い! かつての教え子達と最強を目指す!~ つくも @gekigannga2

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