らしくないらしいへの応援コメント
「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみようpart2」企画参加ありがとうございます。ここまで読みました。
1)どこまですんなり読めたか
文章として読めるかという意味ではわりとすんなりと。途中のところどころの独特な表現(強調の点をつけるなど)で少しつまづきつつも・・・という感じ。
2)どうしたらいい感じになりそうか
現代を舞台に、絵を描くことにまつわるコンプレックスを中心に主人公の一人称からの「我」を書き連ねていく。「主人公が自分の主観から自分の目についたことや悩んでいることをああでもないこうでもないと考えていく話です」というコンセプトは分かり易い。個人の主観、モノの視方を楽しみたいという読者は
一方で、「ありとあらゆる目についた(関心を向けてしまった)物事をスルーする事ができない」がために、作品のテンポがのっぺりとしていて重要なシーンもどうでもいいシーンも一律に同じ扱いになっているのでは・・・と感じました。
「この情報は”分からないフォルダに仕分け”、この情報は”感心しつつも嫉妬したフォルダに仕分け”、この情報はええと、”〇〇というフォルダを新たに作ってそこに仕分け”」というような。
どうでもいいことを真にどうでもいいという扱いをするのが苦手、という印象。
一方で、深く考えるフリをして、意味深な思わせぶり表現をしてその場でおしまいにしたがる、という印象。
あらゆる情報を等しく吟味する傾向があるために、主人公が本当に解決したい悩みが、新しく目についたどうでもいい情報の中に埋もれてしまい、深掘りができていない気もします。「とりあえずフォルダに仕分けしたので未知ではなくなった。未知じゃないから怖くなくなったのでその先を深く考えるのはおしまい」的な。
また、キャラクターが延々と悩みを開帳する話はweb作品では多いので、(この作品に他者からの評価、人気を求めるのならば)どんな面白い違い、差別化ポイントを用意するか。絵というテーマを選んだのは面白いです。
3)作品の強みと弱みは
徹底した主観、主人公の視点、感性から離れないことがこの作品の強みであり弱みであると感じました。
「主人公が面白いなら面白い」し「主人公がつまらないと思うならつまらない」。この作品は、読者にとって他人(主人公)の悩みを見るのが面白いかどうか、親近感がわくかどうかです。
作者からの返信
鶴屋さん、コメントありがとうございます。また、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
鶴屋さんのおっしゃる通り、思わせぶりやまま終わるという点は私自身も問題視しております。強調点然り、読者に続きを読んで貰おうという考えが空回りしてしまった結果だと考えております。
また、物語の全てがどうでもいい情報などではなく、碧唯や萌咲の思いを形成していくのに必要な要素として綴ったつもりでした。ですが、改めて読み返すと、何処がとは分からないが、何処かが、或いはこの作品全てがどうでもいいものの様に映ってしまいました。ひとえに私の技量不足が招いた結果です。
アイデアやこの作品に対する思いはあれど上手く言語化出来ておらず、自分すらも何が伝えたいのか分からなくなったものを読者が理解できるはずもありません。
頂いたコメントを基に再構成してみようと思います。改めましてこのような拙作にご助言いただきましてありがとうございました。
答え合わせへの応援コメント
こんにちは!
『馴れ合いは……』企画より来た者です。
まず、ここまで拝読した感想としては、絵を描く行為と人間性を結び付けた面白い作品という印象を受けました!
昨今は『天才への妬み』を題材にした作品が多いですが、この作品は『お互いが持つ得意なことや、良さを分かち合う』という部分が強みだと思います。
そうした過程で登場する、嫉妬や葛藤、らしさ、無難さ、承認欲求というものを作者様は上手く作品に落とし込まれていたので、独創性を感じました!
それらを踏まえた上で、私からは四点ほど気になった点を挙げます。
まず一つ目は、第一話『花に付く虫』より。
この話では碧唯が、自分の作品を卑下して、破り捨てる描写がありますよね。ここは、この作品の核となる部分だと思いますが、悪い意味で唐突な描写に感じました。
私は、この部分を碧唯の衝動的な行動だと読み取りましたが、読者によっては、真意がわかりにくい部分だとも思います。
なので、「他の人は具体的に、どんな絵を描いたのか」、「碧唯の自信は、ただの自惚れだったのか」という部分をもう少し補足すると、碧唯の衝動性の裏側が伝わりやすいと思いました!
次は、地の文について。
こちらは作中で、一人称と三人称が混在している印象を受けました。この作品の醍醐味である心理描写を描く上で、両者の活用は不可欠に感じますが、読者視点ですと、「今って、誰の視点?」と困惑することも、しばしばあります。
改善方法としては、一人称に限定する。もしくは、一人称と三人称の良いとこ取りの「三人称一元視点」というものもあります。こちらのメソッドは、ネットで紹介されていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
三つ目は、人物の容姿について。
近況ノートのイラストを拝見しましたが、作者様はイラストもお上手ですね! 一目見て、感心しました(メタ発言っぽくてすみません)。
そこでなにが言いたいかというと、あの二人の容姿を作中で表現されてはどうか、ということです。
作中では、あまり人物の容姿について語られない気がします。折角なので、碧唯や萌咲の容姿が文字でも伝われば、と思いました。
最後は、表記ルールについて。
小説では、記号の使い方などにルールがあります。
たとえば、「…」→「……」
「—」→「——」
「○○!○○」→「○○! ○○」
などです。
これらに関しては、書籍化を視野に入れている、という方の話ですので、直すも直さないも作者様の自由です。
それでは、長々と失礼しました。
少しでも、作者様の今後の創作活動の一助となれば、幸いです!
作者からの返信
島流しにされた男爵イモさん、コメントありがとうございます。
この作品を執筆するに至った要因は、ひとえに私自身の経験によるものでした。
ある意味では、時分が感じた未練や感情を碧唯や萌咲に託したと言っても過言ではありません。
ご指摘いただいた一つ目はそれが顕著に出てしまったのだと思います。
抱いた感情を上手く言語化出来ていなかったのでしょう。確かに読者様の視点から見れば酷く唐突な展開だったなとお恥ずかしながらコメントを頂いて初めて気づいた所存です。
続きまして地の文ですが、これに関しては私の技量、語彙の不足に他なりません。教えてくださった「三人称一元視点」を学びつつ改稿していこうと思います。
三つ目ですが、昨今「小学生絵師」や「中学生絵師」、しまいにはAIによって生み出されたイラストなど、目まぐるしい変化に打ちひしがれていた最中にこのようなお褒めを言葉をいただき、大変うれしく思います。
容姿については確かに「人物紹介」に記載しただけで上手く生かし切れていないなと感じました。また、何気ない会話も少なくシリアスなシーンが多かった為、今後は日常パートも追加していく予定です。
四つ目の表記ルールですが、こちらも地の文と同様自身の勉強不足故、基礎から学びなおしていこうと思います。
繰り返しになりますが、コメントありがとうございました。遅筆ではありますが、自身の思いを綴った大切な作品ですので少しずつ丁寧に改稿、更新していきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
答え合わせへの応援コメント
ここまで拝読しました。
創作の世界に身を置いてると、どうしても評価や巧拙のダークサイドに堕ちがちですよね……若い頃はなおのこと。今の若い方々は手軽に世界中の名作良作に触れられる分、地に足をつけるのが大変な側面もあるのかもしれません。
今後の執筆も応援しております。
作者からの返信
五色ひいらぎさん、コメントありがとうございます。
自分の感性を信じ、”誰からも評価されない訳ではない”という証拠が欲しいが為に積み重ねてきた努力が一瞬にして掃いて棄てられ、一つ間違えれば承認欲求のバケモノが生まれてしまう現代…とても難儀なものです。
拙作ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
数多く存在する取るに足らないくだらないもの。への応援コメント
私も、自己否定するのって本当に楽なんだって心の底では思っていました。でも、最近は何があっても自己肯定しようと努力をしています。自己肯定するのは本当に難しいことだと私は思います。だから自信がある人を見ると本当に羨ましくなってしまいます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
確かに自己否定はどんな言葉からも自分を守ってくれる素晴らしい盾ですよね。けど、全てを防ぐ訳ではないし耐久性にも限界があります。
ですので、何か一つでも得意な事があれば、それを受け入れ肯定して誇ってください。
追記
自信がある人も案外見栄や虚勢で固めた仮面を被っているのかもしれません。
らしくないらしいへの応援コメント
「感想を言い合って作品の質を高めましょう!」企画からお邪魔しております。
若さゆえに揺れて不安定な心が良く表現されていると思います。
それを安定させる「第三者」という味付けも適切に思えます。
絵画や、特定の芸術的ジャンルに物語を絞ると、好き嫌いは分かれやすいですが。
「どんな時間をかけて描いた大作も、1分もあれば見渡せる。しかし、名画は一生見ていても飽きることはない」とは誰が言いましたかね?
最後に、ダッシュと三点リーダーの数が多すぎて、モヤモヤします。
ここぞという場面で使って、間を表現する程度にしてはいかがでしょう?
作者からの返信
西山祐己さん。
ご指摘いただいた箇所を時間の都合上、全てではありませんが、1章の範囲まで修正しました。
いつかは名画と言われたいものです。
コメントありがとうございました。
また気が向いた時にでも目を通していただけたら嬉しいです。
編集済
花に付く虫への応援コメント
お話読ませていただきました。
読んでいて感じたのですが、中盤にかけて碧唯さんのセリフが元気いっぱいで明るい子なんだなと思いましたが、部活に入って打ちひしがれたあと、凄い勢いでネガティブ思考になっているので、この子は明るいのか暗いのかどっちが地なんだ? と疑問に思いました。
モノローグだけでネガティブ思考になると感情の落差が激しいので、間に周囲との違いに動揺するみたいな心の声を挟んでワンクッション置けばマイルドに絶望できると思います。
あとすいません。
小椋先生のお名前、読めませんでした(--;)ルビを振って頂けるとありがたいです。
一回しか登場しないなら一般的な苗字でいいのではないでしょうか。
最後に「ー」と「ーー」が混在しているので統一した方がいいです。
文頭に「ー」が来ると漢数字の一とごっちゃになるので「ーー」がオススメです。
作者からの返信
黒岩コウさん。
返事が遅くなってしまい申し訳ありません。
ご指摘してくださった箇所を修正しました。
また、「ーー」につきましてはこれから「ー」が主となっているので「ー」のまま統一しようと思います。
コメントしてくださり、本当にありがとうございました。励みになりました!
花に付く虫への応援コメント
「」
自主企画からきました。
ごめんなさい。4つのテンプレートから選べませんでした。
上手な文章だと思います。純文学系といえるのかな?
冒頭から一気に緊張感を煽る書き出し。
主人公の内省、それを読者が追体験していく。
文章は丁寧で、簡単な語を選んでいて読み易いです。
テーマがしっかりとあり、登場人物の誰に何を語らせるかまで吟味して書いていると推察しました。
読み手さんが少ないのは、このジャンルは『カクヨム』ではマイナーだからなのかな、と。
作者からの返信
もってぃさん、コメントありがとうございます。
確かにマイナーなジャンル故、読み手さんがつかないのは辛い所ではありますね。思い入れのある作品な為に尚更痛感します。
数多く存在する取るに足らないくだらないもの。への応援コメント
創造の世界の厳しさ……抉られました
ラストにむけて救いがあって素晴らしい、読者の気持ちも救われます!
作者からの返信
愛里牙刀様ご感想ありがとうございます。
自身の未練を碧唯に託すような形で救いのある展開とさせていただきました!
花に付く虫への応援コメント
自主企画「第1話を称える本棚」から拝読させていただきました。
自信と不安の間で揺れ動く少女に贈る器を得た部長の言葉が、今のお若い皆様の優しさを表現なされていると目頭を熱くさせていただきました。ちょうど昨日は中学校のバレー部で中年の顧問に罵声を浴びせられるという教え子の相談を受けていましたので、勝手ながら貴作の優しい世界にその子を映すように読み進めておりました。貴作のような人の在り方に美しく資する物語が世界に溢れることを願って止みません。
この度は企画へのご参加に心より御礼申し上げます。どうぞ今後とも益々のご活躍を祈念申し上げております。
作者からの返信
崎谷さん、こちらこそ拙作を読んでいただきありがとうございます。
作中の部長の台詞は執筆当時、自然と湧き出たものでした。恐らく自身の気持ちが吐露したものだったのでしょう。
それほどまでに私は「この作品に思い入れがあるのだな」と崎谷さんの感想を読み改めて実感しました。
この度は貴重な機会を設けていただきありがとうございます。拙い文章で大変恐縮ですが、これからもこの作品を書き続けて参りますのでどうぞよろしくお願いします。