ここまで拝読しました。
創作の世界に身を置いてると、どうしても評価や巧拙のダークサイドに堕ちがちですよね……若い頃はなおのこと。今の若い方々は手軽に世界中の名作良作に触れられる分、地に足をつけるのが大変な側面もあるのかもしれません。
今後の執筆も応援しております。
作者からの返信
五色ひいらぎさん、コメントありがとうございます。
自分の感性を信じ、”誰からも評価されない訳ではない”という証拠が欲しいが為に積み重ねてきた努力が一瞬にして掃いて棄てられ、一つ間違えれば承認欲求のバケモノが生まれてしまう現代…とても難儀なものです。
拙作ではありますが、今後ともどうぞよろしくお願いします。
こんにちは!
『馴れ合いは……』企画より来た者です。
まず、ここまで拝読した感想としては、絵を描く行為と人間性を結び付けた面白い作品という印象を受けました!
昨今は『天才への妬み』を題材にした作品が多いですが、この作品は『お互いが持つ得意なことや、良さを分かち合う』という部分が強みだと思います。
そうした過程で登場する、嫉妬や葛藤、らしさ、無難さ、承認欲求というものを作者様は上手く作品に落とし込まれていたので、独創性を感じました!
それらを踏まえた上で、私からは四点ほど気になった点を挙げます。
まず一つ目は、第一話『花に付く虫』より。
この話では碧唯が、自分の作品を卑下して、破り捨てる描写がありますよね。ここは、この作品の核となる部分だと思いますが、悪い意味で唐突な描写に感じました。
私は、この部分を碧唯の衝動的な行動だと読み取りましたが、読者によっては、真意がわかりにくい部分だとも思います。
なので、「他の人は具体的に、どんな絵を描いたのか」、「碧唯の自信は、ただの自惚れだったのか」という部分をもう少し補足すると、碧唯の衝動性の裏側が伝わりやすいと思いました!
次は、地の文について。
こちらは作中で、一人称と三人称が混在している印象を受けました。この作品の醍醐味である心理描写を描く上で、両者の活用は不可欠に感じますが、読者視点ですと、「今って、誰の視点?」と困惑することも、しばしばあります。
改善方法としては、一人称に限定する。もしくは、一人称と三人称の良いとこ取りの「三人称一元視点」というものもあります。こちらのメソッドは、ネットで紹介されていますので、もし興味があれば覗いてみてください。
三つ目は、人物の容姿について。
近況ノートのイラストを拝見しましたが、作者様はイラストもお上手ですね! 一目見て、感心しました(メタ発言っぽくてすみません)。
そこでなにが言いたいかというと、あの二人の容姿を作中で表現されてはどうか、ということです。
作中では、あまり人物の容姿について語られない気がします。折角なので、碧唯や萌咲の容姿が文字でも伝われば、と思いました。
最後は、表記ルールについて。
小説では、記号の使い方などにルールがあります。
たとえば、「…」→「……」
「—」→「——」
「○○!○○」→「○○! ○○」
などです。
これらに関しては、書籍化を視野に入れている、という方の話ですので、直すも直さないも作者様の自由です。
それでは、長々と失礼しました。
少しでも、作者様の今後の創作活動の一助となれば、幸いです!
作者からの返信
島流しにされた男爵イモさん、コメントありがとうございます。
この作品を執筆するに至った要因は、ひとえに私自身の経験によるものでした。
ある意味では、時分が感じた未練や感情を碧唯や萌咲に託したと言っても過言ではありません。
ご指摘いただいた一つ目はそれが顕著に出てしまったのだと思います。
抱いた感情を上手く言語化出来ていなかったのでしょう。確かに読者様の視点から見れば酷く唐突な展開だったなとお恥ずかしながらコメントを頂いて初めて気づいた所存です。
続きまして地の文ですが、これに関しては私の技量、語彙の不足に他なりません。教えてくださった「三人称一元視点」を学びつつ改稿していこうと思います。
三つ目ですが、昨今「小学生絵師」や「中学生絵師」、しまいにはAIによって生み出されたイラストなど、目まぐるしい変化に打ちひしがれていた最中にこのようなお褒めを言葉をいただき、大変うれしく思います。
容姿については確かに「人物紹介」に記載しただけで上手く生かし切れていないなと感じました。また、何気ない会話も少なくシリアスなシーンが多かった為、今後は日常パートも追加していく予定です。
四つ目の表記ルールですが、こちらも地の文と同様自身の勉強不足故、基礎から学びなおしていこうと思います。
繰り返しになりますが、コメントありがとうございました。遅筆ではありますが、自身の思いを綴った大切な作品ですので少しずつ丁寧に改稿、更新していきますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。