202010 ジャパロボ 35

渋谷かな

第1話 ジャパロボ35

「バカな!? クレオパトラの呪いを打ち破ったというのか!?」

 呪われて動けなかった優子のジャパロボが動き出した。

「呪いでも、超能力でもない! クレオパトラの呪いの正体は、ブレイン・ウェイブ・システムだ!」

「バレたか!?」

 呪縛から解き放たれ自由に動けるようになった優子。 

「手品のネタさえわかってしまえば、こっちのものだ! いくぞ! テロリスト共!」

 優子の反撃が始まる。

「早い!? なんだあのジャパロボは!? 普通のジャパロボの3倍のスピードはあるぞ!?」

 思わず目がビックになるポイズン・スコーピオン・エジロボのパイロットのサダト。

「いける! これならテロリストに勝てるぞ! 一気に勝負を着けてやる!」

 300パーセント性能アップ状態になった優子のジャパロボに敵はいなかった。

「ギャアアアアアアー! 神は偉大なり!」

 ドカーン! っとクレオパトラ・エジロボがキノコ雲をあげて爆発する。

「ムバラク!? ええ~い!? これが05タイプのジャパロボの実力か!?」

 優子の自衛隊04改は05タイプの試作機であることには違いない。

「これで終わりだ! うおおおおおおー!」

 優子はクレオパトラ・エジロボを倒し、その勢いのままポイズン・スコーピオン・エジロボに向かう。

「ギャア!? やられる!?」

 エジロボは正直、負けを覚悟した。

「ドカーン!」

 しかし、その時、優子のジャパロボから爆発が起こる。

「ウワアアアアアー!?」

 優子のジャパロボはエネルギーを失くし不時着する。

「なんだ!? 機体が300パーセント性能アップに耐えられなかったのか!?」

「どうやらサソリの毒が効いてきたようだな。」

「サソリの毒?」

「そうだ。闇雲におまえに攻撃を仕掛けていた訳ではない。ジャパロボの燃料部分、エンジン部、関節部分を集中的に攻撃してきたのだ。どんなに高性能でも燃料のガソリンが無ければ動くこともできまい!」

 計画されたポイズン・スコーピオン・エジロボの攻撃だった。

「何を!? 動け!? 動け!? 私はこんな所で負ける訳にはいかないんだ!?」

 優子のジャパロボは傷だらけで確かにガソリンタンクに穴が開いていてガソリンが漏れていた。

「我々の勝ちだ! エジプトが味わった屈辱を味合うがいい! 死ね! 日本の犬ども!」

 ポイズン・スコーピオン・エジロボが尻尾を突き上げて優子を貫こうとする。

「無念だ・・・・・・。」

 潔く優子はコクピットから脱出することなく死を覚悟する。

「ドカーン!」

 その時、サソリの尻尾が爆発する。

「あ、アイツら!?」

 優子の目に2機のジャパロボの姿が映る。

 つづく。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

202010 ジャパロボ 35 渋谷かな @yahoogle

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る