両端恐怖症(答え付き)


冷たくなった自分の死体が目の前にありました。


皆それぞれホームの上で大騒ぎしていました。


びくともしない私を見て、その場から離れる人もいれば、動画を撮る人もいました。


とんでもない奴だと思いましたが、私ができたのはただ傍観することのみ。


押したのは誰だろうと思うけど、さっぱりわかりません。


死ぬ前に後ろを振り向けばよかったと思うけど、そんな余裕はありませんでした。


ルールを守って生きてきたから、恨みを買ったこともありませんでした。


もしかしたらクラスの誰かが犯人かもと思いました。


乗った駅は私の高校の最寄で、ちょうど帰りの時間でした。


犯人はきっと下校中の高校生に混じって私に近づいたのだ、そう考えました。


ただ、殺し方がわかっても肝心の殺した人はわかりませんでした。


抜かりない手口だったので絶対に計画性はあったはずでした。


気にしても仕方がないことですが、一体誰が私を嫌っていたのかな。


-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

以下答えです。





いかがでしたでしょうか。


また言葉遊びをしたくなったので作りました!


こちらは、まず左端を一文字ずつ読んでいただくと、


「罪人を知るものは狸」


となります。そこで、右端を「た」を抜いて読みますと、


「みんな」


となります!


主人公の殺害を提案、実行したのはクラスのみんななのか、それとも全世界のみんななのか。


そこは皆さんのご想像にお任せします(^^)/


それにしてもこんなに嫌われるなんて主人公は一体何をしたんでしょうか……


本人は悪いことをしているとは感じてない様です。


自分の悪行に気づかないのが、一番の巨悪なのかもしれませんね……

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

末端恐怖症 如月冬樹ーきさらぎふゆきー @kekentama

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ