キャラの良さを感じました

 田沼が人間くさくて良いです。セリフをパクるとハッキリ言っちゃうところとか、楽曲使用料がかかるからみたいなことを言っちゃうところとか。

『俺』も音楽に対して真っ直ぐなところや田沼の依頼をなんだかんだで聞いてあげちゃうところが良いです。

 また、『好き』という意味を深く考えてしまいますが、少なくとも『俺』は音楽が嫌いと言いつつ自分の中では欠かせない存在であることは間違いないのでしょう。

 音楽から離れられないということ、流行の音楽に疑問を持って真摯に考えるということ。それって好き嫌いという表現は別としても、意識している存在であることには違いないと思われますから。

 あるいは『俺』にとっての音楽に対する『嫌い』は『好き』の裏返しか、好きだと意識していないだけなのかもしれません。

 そうしたことを読んでいて感じました。