202010 ジャパロボ チーム祐奈2-3

渋谷かな

第1話 チーム祐奈2-3

「はあ・・・・・・はあ・・・・・・疲れた。」

 麻衣は全国ジャパロボ大会の予選の沖縄・九州ブロックの代表者の情報を決めるだけで疲れ切っていた。

「何とか打開策を見つけねば!? このままでは私が滅んでしまう。」

 勝利の方程式を探す麻衣。

「zzz。」

 寝ている祐奈教官。

「ガオー! ゾンビだぞ!」

 優子、久美、麻理子はハロウィンの仮装パーティーに向けて練習中。

「やれる人間が私しかいない! 私が頑張らくっちゃ!」

 新たに決意する麻衣であった。

「次は四国ブロック。4県しかないから、従来のやり方でやってしまおう。その後に打開策を考えよっと。」

 任務遂行力の高い麻衣。

「愛媛県代表、道後温泉ジャパロボ。パイロットが真鍋奈々。」

「高知県代表、四万十川ジャパロボ。パイロットが島崎涼子。」

「香川県代表、讃岐うどんジャパロボ。パイロットが高畑明子。」

「徳島県代表、阿波踊りジャパロボ。パイロットが米津瞳。」

「できた! 4県くらいなら楽勝ね。」

 麻衣は任務を達成した。沖縄・九州の8県と四国4県を足して12県。47都道府県から引くと残りは35県である。

「地方に群れることは地方の地域活性化にも役に立つだろう。昔、東部警察大門という刑事ドラマは地方でロケを行って、日本全国的な人気を集め大ヒットしたそうな。そういう意味で東京だけでなく、地方や世界、宇宙を描くことは意味がる!」

 日本国がバブル景気でお金が余っていた頃の話である。

「でも、まあ、あれね。ジャパロボも有名観光地、山あり谷あり、イベント有り。遂には地方の名産品までジャパロボにしちゃった。」

「全て久美ちゃんジャパロボのおかげです!」

「黙ってろ!? ゾンビ!?」

「ガオー!」

 人間をジャパロボにする。イメージは巨大ブロックみたいなものか? それでもアイドルのコンサートなんかはできるし、久美ちゃん・ジャパロボというアイデアは多くの固定概念を覆した。

「パイロットも、あれだけ多くの芸能人がいるのに、全く有名な芸能人がいない県もあるのね。遂には名字を男で済ませてしまった。」

 今を輝く米津の名。

「でもこれはピンチじゃない! チャンスよ! 今まで恥ずかしかったり思いつかなかったりしてキャラクターの名前付けが最大の難関だったけど。今回、47都道府県の名前付けをすることができれば、きっと明るい未来が待っているはず!」

 47都道府県で名前を適当でもいいから作ることができれば、都道府県47なるアイドルモノの作品も作れることができるかも。

「よし! がんばるぞ!」

 ミッションに燃える麻衣であった。

 つづく。

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