日記

@ddtkra

20201021

タスクは積み上がる一方で、貯めた気力は削れていく。

予定されたタスクは終わらず、雪だるまは日に日に大きさを増していく。

日々削りゆかれる気力は雪だるまの大きさと反比例するように、小さくなってゆく。


ふと空を見上げると、ここ数日は見ていない雲一つない青空が部屋の窓から顔をのぞかせる。澄み渡る空と対比するように、僕の血液はどろりとした濁流となって全身をめぐる。

タスクと一緒に積みあがるプレッシャーは、与えられたものに対処しきるだけの能力が僕にないことを否応なく自覚させ、己の無能を突きつけれれる。


いっそただの器ならよかった。人間である僕の容量は入れられた雪の温度で日々縮んでいくのがわかる。今の僕の器は以前に入れたものがもう入らなくなってしまった。小さくなる器を眺めながらも、それを止めることができないのが苦しい。もはや僕がいてもよい場所は夢の中にしかなかった。


今日も僕が僕でいられる時間が始まる。この時間が永遠に終わらなければよいと思う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

日記 @ddtkra

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る