真美

龍太郎

第1話 

「真美」


僕は今。相次ぐ不可思議な出来事に、苦悩している。下半身や腕が重くなったり。何となく普通の重たい感覚とは違う気もする。それと、思考回路に絶妙のタイミングでやってくる。怪電波の正体にこれまた苦悩する。彼女の名前は真美。30歳。あの日がなかったら何か事が起こっていたであろうか。彼女と出逢ってから3ヶ月が過ぎていた。それ以前に初めてデイケアにやって来た時。僕は高井君と言う男性と仲良くなった。高井君と寿司屋に行く話をしていたら、突然彼女が割り込んできた。僕はこいつは何者かと思った。寿司屋に私も行くと言ってきた。その時は、イケメンの高井君目当てかと察した。出逢った時から彼女は僕の名前と高井君の名前を間違える。僕からしたらそんなに似てるとは思わないが。彼女の顔を見ると。そんなに可愛いと言う感じでもない。でも、何故か、強い衝撃を感じたのである。しかし、あまりにも速いテキパキとした行動。高井君はその頃。別の女性に絡まれて悩んでいた。その女性は高井君に好意を寄せていて、朝から、おにぎりを持ってくるらしい。高井君は、たんたんと喋る。そして、真美さんはなんと、この女性も一緒に行こうと連れてきたのだ。僕は慌てた。うるさい女性が2人も来ると大変だ。それに、この女性は、大変、うるさいし、好きと言う感情が異常な女性。こりゃ。高井君の対応次第ではと、僕は身を引いた。そして。僕が真美さんの顔を始めてみたときに。懐かしさを感じた。僕が、22歳の頃に出逢った。超がつくぐらいに可愛くて、いつの間にか好きになった彼女に、雰囲気といい、顔といい、面影がそっくりなのだ。この時代を思い出すと。共通する事がある。気にはなるが、好きとかの感情は抱かない。妙に惹かれる。この時の真美さんに僕は。彼女が魔性の女で、魔女とは気がつかなかった。

それから3ヶ月が過ぎて、5月を過ぎた頃に彼女が行動を起こしてきた。僕はスマホをいじっていた。彼女はこの仕草を見ていたのか、外に出た瞬間に呼び止められた。LINE交換を申し込んできた。私は慌てた。いや、本音は彼女に好意を覚えていた。密かに彼女とのコンタクトにと思っていたら、向こうから天使は、微笑んだ。しかし、なかなか、アドレス交換ができない。諦めかけてたときに、うまく成功した。バーコードを読み取ったのだ。そして。僕の目には彼女のとても嬉しそうな顔が今考えると印象に残っている。そういや。3ヶ月前の時に私は彼女が近づいてくると、身体がカット燃え滾ってくる。でも、今は、嫌な予感が頭をよぎる。過去に、女性が、接近してくると気がついたら統合失調症に襲われている。私は、この日から、彼女のLINEに文章を打つ事は考えなかった。彼女からくることもない。私は彼女について興味を示さない。私は、翌日。ふと頭に閃いてきた事は、NHKの失敗談の素人参加番組への挑戦を企みだすのだ。これまでの人生での最大の失敗は。統合失調症に襲われた事だと思いそれを書いて応募した。数日後にNHKのプロデューサーから電話があった。今回は見合わせるらしい。でも、興味はもってくれたみたいだ。統合失調症の話題については、面白い番組が悲しい設定になる恐れもあるからと指摘される。私の頭の中に彼女が入り込む事のない日が続いていたのが、8月15日に私はふと彼女のLINEにメッセージを送ってみた。この日から私は毎日彼女に色んな話を呟く様になる。そして、今考えると毎日、デイケアに参加している。私は今までにない活力のみなぎった性格に変化していく。45歳から正社員の座から退いてバイトとか仕事に挑戦するもなかなかうまくいかない。この頃から今までと違う生き方を模索し始める。この頃の私は彼女の目にはどう映っていたのだろうか。あまり、彼女に直接に会話した事はなかったが、彼女がびっくりした顔を見せた瞬間がやってきた。勉強のプログラムをやっていた時に、他のメンバーの女性から爆笑された時に、おやっと思った仕草を彼女の視線から感じたのである。

彼女がびっくりした感じで笑ったのだ。女性は私が、「おこぜを熊本弁に直したら、お魚と答えた」これに反応した女性がつい僕に爆笑した。この時に彼女は僕が気になったと思う。それは、今になって、そうかなと。僕は彼女の大胆なポーズが好きだ。彼女は、室内ゲームで身体を使うスポーツになると、足はガニ股で開き、それも、股が張り裂けそうになる位に開く。バトミントンになると、大会に出もでるのかと思う位に、ユニホームからファッションしてくる。とにかく、気合が入っている。そんな、彼女は、よく、私の前で、うんこ座りをする。今にも、パンツが見えそうな姿で、僕の話に夢中になる。そんな、彼女の事を意識して感じていた。今になって。あっと頭に浮かんできた。もしも、この時に、彼女を意識していたら、違った展開になっていたであろう。

9月になり、僕のもとへ一本の電話がかかった。NHKの失敗談と言う番組のプロデューサーからだ。今度また、オーディションにやってくるらしい。私はとっさに、コンタクトをエピソードが頭をよぎる。40歳の時に出逢った彼女の前で、風が吹いてきて、コンタクトにゴミが入ったので、胸ポケットから、目薬を取り出して目に注入した。突然、目から炎が飛び出した。僕は目薬じゃなく。お口のエチケットを目に注入した話を持ち出す。面接の日は、このネタから自分の人生の話になる。ビデオカメラは回ってるし。プロデューサーは、僕の執筆作品に興味を持った。全部読むからと渡した。作品を写真で撮ったりしてくれたので、僕は採用になったかなと思ったけども、結果は没に。この、戦力はものの見事に外れた。

10月に入り。私は友達に詩を見せようと作品を持ってきた。それを見た、女性の一言に僕の心臓が爆発した。「才能ある」詩なんて、生まれてから触れたこともない僕はびっくりした。次の日。沢山の詩を書いた。

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真美 龍太郎 @ryu3349zca3

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