主人公の少年は、ひょんなことから無邪気でフリーダムな少女と一緒に遊ぶことになる。本好きで物静かな主人公は少女のテンションの高さに戸惑うが、次第に彼女が抱える秘密が明らかになっていく―― 所々醒めた言動ながらもおのれを貫く主人公と、一見すると元気いっぱいながらも繊細な悩みを持つ少女の対比が鮮やかでした。 また、一見するとデートを行っているような二人の、恋愛とまではいかない関係性も初々しく読んでいて微笑ましいです。 生命のうねりが大きいこの夏にこそ、皆様で一読してみましょう!
とある病気で入院しているクラスメイトの結衣と、偶然出会した悠斗。彼女は、病気とは思えないような明るさで悠斗を振り回し、そんな彼女に、どこか冷めている彼も次第に心を変えてゆく。読者を引っ張り込むような表現が素晴らしいです。それこそ流れ星のように、一瞬で駆け抜けていくような物語。もしかすると、どこか引っかかるような方もいらっしゃるかもしれませんが、それこそが良くて……。少しでも気になった方はぜひ、読んでみてください!
死が目前に控えているヒロインとなにごとにも無関心な主人公のお話。ヒロインは天真爛漫でちょっとお馬鹿で、もうすぐ死ぬなんてとても思えないほど元気!死ぬことに対しても過度に恐怖していないかのような態度をとります。けれどそれがかえって切ない。ヒロインの明るいセリフについこちらまでほっこりするけれど、どことなく悲しい響きを読み取ってしまう。死に真っ向から向き合った、真摯な作品です。素敵なお話をありがとうございました。
最初は良かったんです。彼女の儚さやもうすぐ死ぬのという台詞も良いです。ただ、途中から彼女の性格についていけなくなった自分がいます。病気を忘れるかのような明るさはよくあるので、それは認めます。死と隣り合わせの彼女と寄り添う彼の姿が予想できて、綺麗なのでこれからに期待してます。伏線張っているので続きが気になります。