第2話
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引っ張られる感じが収まり、瞼を閉じてもまぶしく感じた光が収まり、優しい暖かさを感じ始めたので疑問に思った俺は目を開けた。そこにはニコニコ顔の、オリンピックの表彰台で頭につけるような植物の輪を頭に少し斜めにつけた、少し子供っぽい男の子が豪華そうな椅子の横に立っていた。.......というかここどこなんだ?
『やぁ、ぼくカミサマ!適当にカミサマって呼んでね!!....おや?どうしたのかな?そんな不思議そうな顔しちゃって~。え?ここがどこか知りたいって?...知らないほうが身のためだよ?でもぼくは優しいから教えてあげるよ!ここは神域って感じのところのぼくの部屋の中さ! え?どうしたの?そんなに口をパクパクしちゃって。え?さっきから自分はしゃべってないって?あぁごめん(( ´∀` )) ついうっかりしてたね! うぅーんと..これでどうかな?』
そう、俺はしゃべっていないのだ。なのに意思の疎通ができるなんて。
「あぁ、、喋れる.......なんていうか......神域というだけあってすごい場所ですねココ。あのすみm....」
『第一声がそれなんだね!うんうん、おもしろいねー!えーと、どこまで話したっけ?あぁ、そうそう。君には突然だけど...ぼくの管理する世界に行ってもらいまーーす!んじゃスキルとか選んでねぇ』
「ちょっと待ってください!無礼を承知で言いますが.....もう少し詳しく説明してもらえませんか?なぜこんなことになったのかとか、なぜ行くことになったのかとか。説明していただけませんか?」
この人、いやカミサマ?は人の話を聞いてくれないらしい....質問くらいはさせてほしいよね。
『あ!!そういえばしてなかったね!えぇとね、なぜこうなったかというとね、ぼくの暇つぶしさ!君もアニメとか漫画とか映画とか見るでしょ?そんな感じのを君たち風に言う異世界でしてもらいたいんだよ!!君も小説とかに異世界転生とかがはやりでしょ?だからそれを本場でもやってみよう!って感じに思ってね。.....というか地球をつくった〝あいつ〟 も物好きだよねー。スキルとかを可視化できないような世界にして。しかも途中で設定とかいろいろ変えちゃうんだから~』
「えぇぇぇぇ......すみません。スキルとかって見えるもんなんですか?その異世界では。あの、設定が変わったってどういうことですか?」
『うん、ぼくの作った世界は全部見えるようになっているところだよ?見える利点としてはね、ステータスを見せればどのようなことができるのか、罪を犯してないかとかが一発でわかることだね!しかもスキル化してれば【体が覚えている】みたいな感じに体が自然と動くんだよねぇ。便利じゃん?それにね、偽造がされないのがいいよね~』
『あぁ、あと設定のやつ?君のいた世界に昔は幽霊と書いたみたいに言われてるじゃん?あれが本当はいたりとか、文明を造るような生き物が生まれてこないからって隕石落としたり?そんな感じかな~。でも【天罰】以外で干渉しすぎたからもう大きく干渉できないらしいんだよね!これでいいかな?』
やべーな神様。なかなかにえげつないことをしている....恐竜の絶滅に幽霊とかの排除......やばいね。うん
「えぇ、一応は理解しました。スキルを選べばいいんですか?」
『あっ!!!念のため言っておくけどやばそうなのは選ばせないからね~。危険すぎたり体がついていけなくなって傷だらけになったりするからねぇ』
「あっ、はい。」
『わかってくれたようでよろしい。んじゃ選んでねー』
そういわれたとたんに目の前に半透明のウィンドウみたいな物が現れた。その中にはネット小説とかでよく見る〈剣術〉とか〈魔術〉とかがたくさん並んでいた。うーん、どれを選びますかねぇ。
『そうそう、言い忘れてたけど一応右下らへんに書いてあるポイント内に収まるようにね』
「ポイントなんてあるんですか?.......あっほんとだ。15ポイント?これって多いほうですか?」
『一般的な人より少し多いかなー。うん』
「そうなんですね....」
まぁそりゃそうだろうな。ここに来る前は普通の大学1年生だったんだから。うん。
〈武術系スキル〉がLv1~3で1~6ポイント、〈魔術系スキル〉がLv1~2で2~4ポイント、〈隠れ身〉とかは大体Lv1で3ポイントずつくらいか。それで〈装備〉が全身で1ポイント。ということは〈武術系スキル〉はLvと同じポイントが必要で〈魔術系スキル〉はLvの2倍必要。その他のスキルはLv1で3ポイントとLvの3倍かな?一応装備も持っていけるのか....でも大体銅とか鉄とか鋼だな....うん?魔鋼ってなんだ?
「すみません、魔鋼って何ですか?」
『それは魔素に長い間さらされた鉄とかのことだよ。ぼくの世界は周りは冬になれば雪が降るような地形もそこだけ熱い場所があったり、その反対で周りは一年中熱いのにそこだけ寒いとかね。そういうのがあるんだよね~。そういったとって魔素の濃度が濃いから鉄とかが変質して魔素とか魔術とかの通りが良くなるのさ!だから少し高めなんだー。ちなみに君に渡す装備は高すぎなければプレゼントとして0ポイントで渡すよ~。あと実際に使ってみるまで効果が分からない〈お守りの指輪〉を渡すね!呪いの装備で不利益にしかならないようなものじゃないから安心してね~』
「え!ありがとうございます!」
でもどっちにしろ魔鋼は無理だな、うん。だって普通に30ポイントとかだもん。鉄製のもので一番高くて5ポイントとかだもん。こっちにしよう。それじゃ〈武術系スキル〉は〈体術Lv2〉と〈短剣術Lv2〉で6ポイント。〈魔術系スキル〉は〈魔術・水Lv1〉と〈魔術・風Lv1〉で4ポイント。あとは〈探知Lv1〉と〈回復力〉で6ポイント。〈装備〉は〈鋼製の短剣〉で3ポイントが0ポイント、体につけるのは魔物の皮から作られた〈レザー装備〉の前身装備。というか〈お守りの指輪〉はどんな効果があるんだか.....。1ポイントはみ出ちゃったけどいいいかな?
「すみません、スキル選ぶの終わりました。1ポイントはみ出ちゃったんですけどいいですかね?」
『おー、終わった?まー1ポイントくらいならいいでしょう!んじゃ送っちゃうね~。そうだ!どこら辺に送ってほしいとかある?』
「ある程度の大きさの町の近くの森とかの中にお願いします。」
『おっけー、んじゃ送るね~』
そういわれたとたん、足元が光りだした。まぁ、今更こういったのに驚いてもね......
『んじゃね!!よき生活を!暇なときに教会とかに来てね~。ばいばーーい』
「はい、いろいろありがとうございました。教会には足を運ば差せていただきます」
そして俺はまたここに来た時のようにどこかに飛ばされたのだった。
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神々の気まぐれ遊戯 Nさん @nkk13
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