第3話
この学校は体育祭が他の高校よりはやく行われるため6月の初めから体育祭練習が始まる
「はぁ」
「慎司君、ため息なんてしてどうしたの?」
「体育祭の練習やりたくない、行進とかラジオ体操とかどうでもいいし」
「あれは体育祭の中でもやけに練習が多いよね」
「そうそう、別に行進とかどうでもいいと思うんだけど」
「一応学校行事だからやるしかないね」
「そうだよな。出場種目はいつ決めるんだっけ?」
「確か今日の放課後のホームルームのときだったはず」
「楽なのがいいな~」
放課後のホームルーム
「じゃあ、みんな出場種目を決めるよ」
今話し出したのはクラス委員長の清水聖
クラス委員長でよく綾菜と話しているから名前を覚えていた
別に綾菜をずっと見ている訳ではないが、俺と綾菜が話しているときに何故かよく割り込んでくる
何でなんだろう?
「じゃあ最初に……」
そんなことをぼんやり考えながら話し合いは進んでいき俺は
リレーメンバーになっていた
「何で俺がリレーメンバーなんだよ、誰か代わってよ」
「だーめ、もう決まったから。それに猪狩君百メートル走で二番目のタイムだったんだよ」
「嫌だー。俺がリレーとか無理だからー」
「じゃあ頑張ってね」
「おい待て、くそっ逃げられた」
「あはは、慎司君ドンマイ」
「綾菜もリレーメンバーだけどな」
「なんで、私も入ってるんだろうね」
いつもより暗い俺たちは同じことを考えていた
『『なんで帰宅部なのに選らばれたんだよ(てるの)』』
「今日一緒に帰らない?」
綾菜がこんなこといってくるなんて珍しい
「どうしたの?急に」
「さすがにリレーで醜態を晒したくないから一緒に練習しない?」
「いいよ。めんどくさいけどね」
とか俺は言っているけど正直かわいい女子と放課後練習できるなんてラッキーとか思っていた
「めんどくさいとか言わないでよー。とりあえず帰ろっか」
こうして二人で帰ることにしたのだが家に着いてから思った
どんなラブコメ展開だよと
幼馴染みはかわいい生き物 @kucheat252
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幼馴染みはかわいい生き物の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます