哲学的迷子(140字小説)

塩塩塩

哲学的迷子

会社員風の男達が空を漂っている。

「業務状況を俯瞰で見ている間に、戻るべき体がどこかに行ってしまったのです。

地上に残された体は主観的にしか見られない訳だから、迷子になった事は客観的に考えて私のミスです」

今や空には客観的な者の社会が形成されており、地上は主観的な者の暴走に溢れていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

哲学的迷子(140字小説) 塩塩塩 @s-d-i-t

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ