神の御加護がありますように 9

渋谷かな

第1話 物語9

「あ、美味しそうなおにぎり。」

 道におにぎりが転がってきた。

「いただきます!」

 パクッと毒ムカデは食べました。

「・・・・・・。」

 毒ムカデは天に召されました。

「やったー! 私の勝ちね! アハッ!」

 シンディは毒ムカデを倒した。

「んんな、アホな・・・・・・。」

「毒に強い毒ムカデを倒す、おにぎりってどんなおにぎりだよ・・・・・・。」

 イースとフレッドが倒せなかった毒ムカデをシンディは毒おにぎりで倒した。

「私、ポイズン・ドラゴンを倒したことあるよ。その時にポイズン・ドラゴンの最強に強い毒を手に入れたんだな。毒ムカデなんて目じゃないぜ! アハッ!」

 大きなおにぎりを作ってポイズン・ドラゴンの喉を詰まらせて呼吸困難で倒したのだった。

「はい。毒消し草を飲ましてあげよう。」

 シンディはイースとフレッドに毒消し草を飲ませた。

「い、生き返る・・・・・・。」

「助かった・・・・・・って、毒ムカデにも毒消し草をやれよ。」

「ワッハッハー!」

 イースとフレッドはかろうじて生き返り危機を乗り切った。

「さあ、みんなで帰ろう。」

「ああ。人間界へ。」

「助手のみなさん、ギガンテスの角を持って帰るの忘れないでね。」

「重い・・・・・・。」

 瀕死の重傷の二人だが博士の命令では従わない訳にはいかなかった。

「ガオー!」

「ドラゴンだ!?」

 そこに凶悪そうなドラゴンが現れる。

「終わった・・・・・・僕の人生はここで終わる。」

「ドラゴンなんかに勝てるわけがない!?」

 イースとフレッドは絶望した。

「コロコロ。」

 その時、おにぎりが道端に転がって来る。

「美味しそうなおにぎり。パクッ。」

 ドラゴンはおにぎりを食べた。

「グワア!?」

 ドラゴンは苦しみだした。

「・・・・・・。」

 そして天に召された。

「諦めなければ何とかなるもんよ! アハッ! アハッ! アハッ!」

 シンディは得意の引き笑いを魔界に響き渡らせる。

「マジか!? これでいいのか!?」

「おいおい!? おにぎり最強伝説の始まりかよ!?」

 二人は剣でも魔法でもない、おにぎりに恐怖した。

 つづく。

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