言葉の海

自分の都合の良い言葉だけを拾い上げて

ヘッドホンから流れる音楽で安心を得る

そんな毎日を過ごしていていいの?

心の声を聞き流して今日も生きている


夢見た明日はやって来なくて

苦しいばかりの日々から目を逸らした

140字の呟きに不満をぶつけて

誰かのせいにしてやり過ごした


そんな言葉で誰の心を動かせるの?

自分の心さえぴくりともしないのに

一体何のために言葉を紡ぐの?

もうそんなことも思い出せないや


ぽっかりと空いた心を埋めるのは誰かの言葉じゃない

それを探すために私は潜っていくよ

そこにぴったりと嵌るのはきっと私の言葉なんだ

それを探すために私は探し続けるよ

深い深い言葉の海の中で

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おもいつきぽえむ カチ りょうた @katumi30

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ