360度映像アイデア

木谷日向子

侍と人魚

 先日行われた360度映像アイデアの募集で応募させて頂いたのですが、落選してしまったアイデアを掲載させていただきます。


 アイデア1.


①海の中に落ちた、流れていくペンダントを拾おうと泳ぐ人魚。


②ブロンドに緑の光沢を持った少女の人魚・ブリュンヒルデ

 ダイビング服を纏った20代前半の青年(西洋人)

 

舞台設定・空からの陽光が差すほどの深さの青い海の中


あらすじ・人魚は見慣れない人間の世界へ憧れを抱いていた。ある日いつものように海の中を漂っていた時、金色のペンダントが落ちてくるのを発見する。それを手にしようとペンダントに近付くが、ペンダントが海流に乗ってしまい、キャッチすることが出来ず、360度の複雑な泳ぎを繰り返しながら意地になってペンダントを掴もうとする。海の中で人魚の泳ぎの動きと共に背景がどんどん流れていき、小魚の群れや大きな魚など、色々な海の生物と邂逅するが、人魚はそちらに見向きもせずペンダントにだけしか視線を動かさない。最終的にペンダントを掴み、それを自身の首にかけ、笑顔で満足げな回転の効いたダンスをする。その後、ペンダントを落とした人間の青年が海に潜っており、そちらの青年と向かい合い視点を合わせ、動きを止める。やがて青年の伸ばした手に、不思議そうに自分の手のひらを合わせ、交流する。


ログライン・少女の人魚が海に落ち、流れていくペンダントを掴もうと泳ぎ続ける。



アイデア2.


①女性の侍と男性の侍が仇討の為に赤い橋の上で殺陣を繰り広げる。


②黒い袴を着た少女の侍・影虎(長い黒髪をうなじで結ぶ) 白い袴を着た少年の侍・龍生(長い黒髪をつむじの少し下で結ぶ)


舞台設定・島と島に繋がる大きな和風の赤い橋と下に広がる黒い海、夕陽が入り混じった灰色の空(日本の瀬戸内の景色に近いもの)雲はところどころ白く光っている。


あらすじ・影虎は父の仇である龍生を橋の上まで追い詰める。龍生に恨みの言葉を述べ、自身の持つ刀身と鞘が漆黒の刀を構える。対して優雅な足取りで竜笛を吹きながら橋の欄干に立っていた龍生は影虎が近付くにつれ欄干から降り、端の間に立つ。互いに距離を詰め合い、刀を鞘から抜き、斬り合いになる。何回目かの斬り合いで空中を回転したり、欄干に足を当て、飛んで相手に向かったり等する。最終的に影虎が龍生の胴を居合で斬り、致命傷を負わせる。欄干の上に飛び乗り、逃げようとするが、そこで力つきてしまい、海へ落ちる。影虎はそれを空虚な眼で見つめ、数秒してから血を払い、刀を鞘に収め背後を振り返らずゆっくりと橋の上を歩き、渡っていく。


ログライン・2人の侍が暗雲漂う赤い橋の上で殺陣を繰り広げる。









 



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360度映像アイデア 木谷日向子 @komobota705

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