絶望の先に見えた一筋の光は、心に温かな灯をともす。

北国の氷に閉ざされた河の道。
そこで心中を選んだ若者がいた。
生き残ってしまった彼は、苦悩しながらも一年ごとにその地を訪れ彼女の冥福を祈る。
そこで出会った少女も、彼と同じ苦しみをいだき、生きることに絶望していた。

生と死。
絶望と希望。
偶然出会った二人が、ひとつの約束を交わすことで生きる希望を見出す。

美しくも寂しい北国の情景描写。
苦しくて辛い心理描写。

静な情景の中、ラストシーンに心が救われる想いがします。

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