すべての人には人を幸せにしようとする本能があり、
人を幸せにする才能がある…
この物語に登場する天使はそのことに気づかせてくれる。
人の想いが往き交う場所には、本当に天使がいるかもしれない。
以上は20話くらいまでのレビューです。
三枝さんがさりげなく描く「幸せ」な風景が大好きで、この物語もワイングラス片手に小粋に読むようなお話かと思い、実際(私は下戸なので)コーヒーを飲みながらのんびりと拝読していたのですが、いや~、これは…
この物語は、やさしく素敵なお話のままでは終わりません。
各話で小出しされた謎が次々とつながっていき、驚天動地の展開となります。
ミステリー、アクション、ファンタジー、人情…この小説はエンターテインメントの秀作です。