第11話 葵さん...天使か...
ボクはカップル席に案内された。
(葵さん...そんなに食べたかったのかな...)
(それにしても...こんなオシャレなカフェ初めてだし、結構緊張するなぁ...)
その時、僕はある異変に気がついた。
葵さんの顔が真っ赤だ。
(どうしたんだろ......っ!まさか...僕が彼氏だと思われて嫌だった...?のかな?)
僕は顔の真っ赤な顔の葵さんに
「あの...大丈夫...ですか...?」
はい、出ましたー。
陰キャバレバレの声かけー
なんか葵さん、さらに顔赤くなってるし...
ごめんね葵さん...
「うん、大丈夫だよ!ありがとう!」
天使か。
いやいや、ちょっとまて。
葵さんが天使なのは間違ってないがおかしい
大丈夫とは思えないほど顔が赤い...
(熱でもあるのかな...)
僕は席を外し、葵さんの隣に移動して、
「本当に大丈夫ですか?熱があるんじゃないですか?」
「ひゃっ!」
ひゃっ?
何事かと思い僕は冷静になって今の状況を考えてみた。
葵さんのおでこに触れていた。
.....ん?
触れていた...?
......っ!
(何やっちゃってんの俺!?ひゃっ!て絶対こいつきもって思われたってことだよな!あぁぁぁぁぁ!!!)
「すすすすすみません!あの、顔が赤かったので熱があるのかと思ってつい...」
「って、あ、葵さん...?」
葵さんの口が細かく震えていた。
(驚かせてしまったよな...そりゃそうだよな
いきなりこんな陰キャに触れられたら誰だって嫌だよな。あぁ。嫌われたくなかったのに...やっぱ俺ってダメだな...)
「心配してくれたんだね!ありがとう!」
天使か?天使なのか?
僕は自分の顔が熱くなっていっている事に気がついた。
すると、葵さんは少しイタズラっぽい笑顔で
「大丈夫?顔赤いよ?さっきのお礼に。」
葵さんの細く白い手が僕の頭をなでていた。
「いい子、いい子、ありがとうね。」
バタッ!
僕は恥ずかしさのあまり倒れてしまった。
「って!大丈夫!?陽斗くん!陽斗くん!」
葵さんは天使を通り越して悪魔だ...
鈍感な2人のお話 Mocha @mocha0428
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。鈍感な2人のお話の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます