第10話 ちょっ!葵さん!?

僕達はまず受付に行った。


「何名様ですか?」


僕は毎回思う。見れば分かるじゃないかと...


「2人です」


葵さんが優しい声で答えてくれた。


そう。僕は陰キャなため、あまり会話が得意ではないのだ。むしろ苦手だ。


(葵さん、分かってくれてたのかな...?)


「2名様ですね!かしこまりました!」


この人もいい人っぽいな...


高校生かな...?葵さんと同じぐらいに見える


(いい人も多いんだな...この世界は...)


「右の男の子は弟くんかな?可愛いね!」


前言撤回。


確かに歳は下だ。


でも、悲しい。


葵さんは僕より5cmくらい大きい。


(帰ったらセノ〇ック飲も...)


「いえいえ、違います。」


葵さんが答えてくれた。ありがたい。


「じゃあ、カップルですか?」


僕は顔が真っ赤になってしまった。


「いや、そんなんじゃ...」


「そうです!私の彼氏!可愛いでしょう!」


葵さぁぁん!?


どういうことだ...おかしい...とてもうれしいがおかしい...


僕は周りを見渡した。


メニューにこんな事が書いてあった。


〖カップル限定〗

いちご練乳濃厚パフェ


(あぁ、葵さんはこれが食べたくてカップルとか言ってるのか...そうだきっとそうだ、そうに違いない。)


期待してしまった自分が恥ずかしくなってきた。


「ではこちらへ」


僕達はカップル専用の席に案内された。


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