第10話 ちょっ!葵さん!?
僕達はまず受付に行った。
「何名様ですか?」
僕は毎回思う。見れば分かるじゃないかと...
「2人です」
葵さんが優しい声で答えてくれた。
そう。僕は陰キャなため、あまり会話が得意ではないのだ。むしろ苦手だ。
(葵さん、分かってくれてたのかな...?)
「2名様ですね!かしこまりました!」
この人もいい人っぽいな...
高校生かな...?葵さんと同じぐらいに見える
(いい人も多いんだな...この世界は...)
「右の男の子は弟くんかな?可愛いね!」
前言撤回。
確かに歳は下だ。
でも、悲しい。
葵さんは僕より5cmくらい大きい。
(帰ったらセノ〇ック飲も...)
「いえいえ、違います。」
葵さんが答えてくれた。ありがたい。
「じゃあ、カップルですか?」
僕は顔が真っ赤になってしまった。
「いや、そんなんじゃ...」
「そうです!私の彼氏!可愛いでしょう!」
葵さぁぁん!?
どういうことだ...おかしい...とてもうれしいがおかしい...
僕は周りを見渡した。
メニューにこんな事が書いてあった。
〖カップル限定〗
いちご練乳濃厚パフェ
(あぁ、葵さんはこれが食べたくてカップルとか言ってるのか...そうだきっとそうだ、そうに違いない。)
期待してしまった自分が恥ずかしくなってきた。
「ではこちらへ」
僕達はカップル専用の席に案内された。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます