第9話 初めてのデート...?で、ハプニング!?

(葵さんから誘ってくれるなんて...もしかして僕のこと好きなのかな...?)


(いや、ないない。あんなに可愛い先輩が、僕みたいな陰キャの事を好きになるなんてありえないんだ...悲しいけど...)


(でも!せめてお友達に慣れるように頑張らなくちゃ!)


そんな事を考えていたら、もうその喫茶店についていた。


「うわぁ...」


思わず声をだしてしまった。


入る前から分かるオシャレな雰囲気。


(やっぱり葵さんにはこういう所がお似合いなんだろうな...はたして僕が入っていいのだろうか...)


「おぉーい!陽斗く〜ん!」


僕は声のする方を向いた。


その時。


「っ!」


あぁ...男とはなんて残念な生き物なのだろう。


僕は改めてそう思った。


僕は葵さんのミニスカートをじっと見ていた。


走って来てくれたため、パンツが見えそうだったのだ。


近くにやってきて、僕は自分が恥ずかしくなり、咄嗟に目をそらした。


すると、葵さんは悲しそうな、泣きそうな声で、


「やっぱり私なんかとご飯食べるの嫌...?」


と、聞いてきた。


「い、いやいや!むしろ嬉しいです!!誘ってくれてありがとうございます!」


「無理してない...?」


「はい!本音です!」


「良かったぁ〜」


泣きそうな声でそう答えた。


良かった。


僕が、葵さんの事が嫌いだと思われていた誤解が解けたようだ...


「さ、寒いですし、なかに入りましょう!」


「うん!」


葵さんはいつも通りの明るい声で答えてくれた。


そして僕達は喫茶店の中に入った。





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