心霊探偵 鏡恭介

ペンギン

第1話 妖怪の変

心霊探偵の鏡恭介は小さな探偵事務所を経営している。ただ、この探偵事務所が依頼される仕事は一般的な探偵事務所が行っている仕事とは大きく違う。


いわゆる怪異や心霊など表では処理することが出来ない仕事を生業としているのだ。


いつものように鏡恭介は来客を事務所で迎えていた。


「ご依頼の件ですが、本当に娘さんの幽霊が出るということでいいんですか?」


依頼者は高齢の女性できちんとした身なりの裕福そうな女性である。


「そうなんです。娘が死んでから家の中で理解できないことが立て続けに起こっていて。」


恭介は、この時に違和感を感じていた。この違和感はその女性が話していることとは大きく違うという予感、直感のようなものだったがとりあえず女性の話しに耳を傾けることにした。


「では、具体的にどんなことが起こっているのですか?」


具体的には家のものが突然こわれる、電化製品が不調になるなど一般的な家庭でも起こりそうなことばかりだった。

ただ、1つ気になったのが夜中にチャイムを鳴らしていくものがいるということだ。


インターホンで確認しても誰も映ることはないらしい。


それから白い服を着た若い女性を見たと、それがどうやら娘さんだという認識のようだった。


「それでは実際にご自宅へ伺いたいのですが、よろしいですか。」


「分かりました。すぐにお願いします。」


婦人と鏡恭介は怪異が起きている自宅へと向かった。

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