第3話 出会い

『おはようございます‼︎』


 大きな声が聞こえたのでびっくりして飛び起きた。


 すると今度は大きな笑い声が聞こえてきた。


『驚きすぎだろww』『最高ww』

 

 え、俺何で笑われてんの?何、そんなに俺馬鹿にされる様な事したか?ふと時計を見るととっくにHRが始まっている時間になっていた。


 先生を見てみると皆と同じで笑っていた。


 クラスの全員からはめられた…これイジメだったら泣くぞ俺。まあそんな事は無いんだけど。


「あー最高やったな。じゃあ赤石も起きたしHR始めるぞ」


 くそ、寝起きだから記憶が曖昧だ…確か時間あるからって寝たんだだけ。あのまま寝とけば良かった…。


「さて、色々連絡はあるんだけど、皆が一番気になってるのは転校生云々のは話やろ?」


『本当に来るんですか?』と皆が口々に言う。


「おう、来るよ」


『よっしゃー‼︎』『男子ですか?女子ですか?』

まあまずそこだよな、まあ俺はどっちでもあんまり関係無いんだけどな。


『じゃあ赤石の横じゃん。良いな〜』


 良いなって言うんなら変わってくれるんですか?だったら喜んでこの席をお譲りしたいのですが。

 

 お願い!変わって!転校生の横とか休み時間人だかりができてイライラする未来しか見えないんです。


「もう着いてても良い位なんだけどな〜。ちょっと見てくるから好きにしとき」


 転校生イベントか〜小中の時もあったけど大体男子だったし今度も多分男子だろう。


 いや男子の方が良い。女子だったらただ気まずい空気流れるだけだし。嫌だなそんな事なったら…。

 

 でも俺嫌な予感は大体当たるからもしかして…。


「あー来たねじゃあ入ってもらって良いかな?」


 廊下側から先生の声がしたおそらく転校生が教室前に到着したんだろう。

 

 (コンッコンッ)と扉が叩かれ、皆の注目が扉に集まった。

 

 すると扉がスーッと開かれ、一人の少女が入って来た。彼女はとても可愛く、この学年いや、この学校内でも上位に入るほどだと思う(主観だが)。


 大体の女子を怖いと思い、恐れの対象としていた俺でさえ、そう思ってしまったのだ。茶髪で肩まで髪がかかっており、その顔は緊張しているのか少し赤かった。

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俺はラブコメなんて求めていない.(?) 波多野souta @souta35

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