第2話転校生…
「無視すんなよ…」
肩をポンと叩かれた。
振り返って見るとそこには親友の松尾海斗の姿があった。
「いつも言ってるだろ、俺を呼ぶ時は名前呼んでくれよ。俺に言ってるのかどうか分からんだろ…」
「ごめんって次からそうするから」
「前も同じ事言ってただろ…まあ良いよ」
少し呆れながら教室に入ろうとするといつも以上に教室が騒がしい感じがした。まあ気にする必要も無いので構わずドアを開ける。
自分の席に着くと違和感を感じた。隣に無かったはずの机があったのだ。
これは転校生が来る系の奴かな。
「え、何それ。転校生でも来んのか?」
「多分そう見たいだな。何で俺の隣なんだよ…」
「まあどんな奴か分かんないしな」
「俺の端っこポジションが取られちまった…」
「そっちかよ…」
「クラス中が騒がしいのはこういう事だったんだな」
「誰か情報持って無いか調べてくるわ」
松尾は凄く生き生きしていた。
「勝手にしろ俺は眠いからちょっと寝る」
「確かにHRまで20分位あるけどよ…」
「じゃあ情報集め頑張れよ」
「あんま寝過ぎんなよ」
「分かったよ。じゃ」
そう言って俺はうつ伏せになり目を閉じた。
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