霊と悪魔の契約書 (仮名)
ラベリタ
プロローグ
ーー間に合え。
考えるよにも早く身体は動いていた。
横断歩道の真ん中で硬直するランドセルを背負った少年に対し大型トラックはけたたましいクラクションと共に差し迫る。
少年を助けた後自分がどうなるかなんて考える暇も余裕も無かった。
ただ、助けたい。という本能にも似た何が脳内を支配している。
横断歩道に侵入しランドセルごと少年を力の限りにつきどばした、少年は不意に加えられた力のベクトルに従って大きくその体勢を崩し転がるよう接近する鉄塊の殺傷範囲から外れる。
入れ替わるように躍り出た彼には『世界』が酷くゆっくり見えた。
トラックも突き飛ばた少年も、そして自分自身も。
ーーー嗚呼、これが走馬灯ってやつか。
グシャッ!!!!
粘ついた鈍い音が炸裂した。
この瞬間、
霊と悪魔の契約書 (仮名) ラベリタ @kogatatu
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