第5話
僕はからくり人形
君の思うままに動くよ
大丈夫
まだ動けるよ
いつものように
糸を直して
関節に油を打って
体を拭いておくれよ
君が
丸い窓から去っていく
紙くずのベッドに
僕は横たわり
もう君の手が僕に触れることはない
これでさよなら
僕たちの愛しい日々
感情なんて
君に何も伝えられないのに
つらいだけなのに
でもありがとう
僕は君といられて幸せだったよ
君の笑顔や
みんなの笑顔が
大好きだった
ありがとう
また会う日まで
からくり人形 紬季 渉 @tumugi-sho
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます