ルナールとか飯田茂実とか一言小説は幾つか前例もありますが、この作品はどのアイデアも冴えていて面白いですね。
創元SF短編賞審査員賞を受賞した経験があります。
タイトル通り、本当に一行のお話ばかりなのに、どれもじわっと怖いのがすごいです。ここまで凝縮された恐怖はなかなかないと思います。
たった一言であるはずなのに、その中に凝縮された異常性を数少ない言葉だけで表すセンスは非常に素晴らしいです。
読み手にゾワっとさせて想像させる。サクッと手軽に読めるのも良いですね。
短いのでささっと読めます。が、最後でゾクッとしたりヒヤッとしたりが待ち構えています。ライトホラーなので怖いもの苦手な方でも割と読めると思います。こういうホラー好きです。
もっと見る