03
七百年目。
七度目。
村の端へ。
でも、貴方はいない。
それでも、私は貴方を。
貴方が好き。
だって、もうすでに貴方がいないなんて。
そんな可能性考えたくない。
この時までの、全てだったもの。
七百年も生きる、理由だったの。
なのに、私をだましたの?
もうとっくに貴方は、
人としての生を終えて、
私でない誰かを伴侶として、
子を成して、
天寿を全うしてしまったというの?
考えたくない。
私は再び眠りについた。
いつか会える日がくると信じて。
同じころ、村の端で誰も眠りについていないとしても。
七百年の眠り 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます