堕ちる(5)
葬儀は翌日行われた。
元々一般人だった彼の葬儀はこじんまりとしたもので私と彼の後輩だったホソクはその日あった仕事をキャンセルして参加した。
頭が追いつかないなか火葬までどんどん進んでいって、それでも私は最後まで彼の顔を見に行く事は出来なかった。
帰りの車でホソクと二人になった私は全て話した。
「私、実はミンジュが帰ってきたら別れ話しようと思ってたの」
「そうなんですね」
「最低だよね、...最低なのは私なのに
死ぬべきだったのは私の方なのになんでミンジュがっ」
「ヌナ、ミンジュヒョンはヌナを責めたりしません
泣かないでください」
悲しいのはホソクも同じはずだったのに、その晩彼はずっと私に寄り添ってくれた。
しろのわーる。 しろ @sirolchoco
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