この小説はBL。ある性嗜好が主題です。尺は短く、その世界の入り口を語ります。自分と違う性嗜好の人は、触れないで別の場所で暮らしていれば平気なのか、話が聞こえてくるだけで迷惑なのか。それは人によって様々です。話は聞いてもらえませんか。この小説はそれを語ります。概要が伝えます。「こんな二人もいるのよ、と知って欲しい」立場の違いは難しくとも、言葉にしないと将来を考えられませんから。
こちらのお二人は、様々な人生経験をして、パートナーとなりました。同性同士の結婚、となると、なにかと色眼鏡で見られがちですが、おなじ人間なのです。働き過ぎれば倒れますし、ひどい言葉を言われたら傷つきます。それでも仲良しでいられるのは、本当に仲がいい証拠なのです。どうか、色眼鏡を外して読んでみてください。
人物、関係、エピソードの総集編。ダイジェストだからぎゅっと凝縮されています。ホシノユカイさん、共通の世界でいくつも小説を書いているからダイジェストがあると便利ですな。