植物系魔物娘のえげつない生き様を見よw

稼いだ金を全部ゲーム課金につぎ込んで、とうとうゲーム禁止、課金禁止を言い渡されてしまったゲーム中毒者の主人公。

ゲーム禁止だけは解除されたものの、課金は二度と出来ない(したら〆られる)ので、課金要素なしでも楽しめるファンタジー系のMMOでまったりプレイを始めることに──。

あくまでまったりにこだわるために、初期種族をマンドラゴラにしたはいいものの、それは修羅の道だった。

マンドラゴラはしゃべれない。地面から生えているので自力では動けない。経験値を稼ぐ手段は光合成で、しかも日照不足によるデバフ発動中。攻撃手段は引っこ抜かれた時に相手を巻き込んで自爆するだけ。

日がな一日ひたすらぼーっと過ごすだけの放置ゲーっぷりにすでに多くのプレイヤーが心折れてリセットしていたため、他の初期種族に比べてマンドラゴラはまったく検証が進んでいなかった。

マンドラゴラ道のあまりに過酷さに主人公も心折れそうになるが、オハナと名付けたそのキャラクターに愛着が湧いてしまったのでリセットせずに長く険しいマンドラゴラ育成の修羅道を進めていくことにするのだった。

……とここまではまったり系かなって思っていたが、オハナがレベルアップに伴って眷属(マンドラゴラ)を生み出せるようになったあたりから雲行きが怪しくなってくる。

近づいてくる敵に眷属をぶん投げて、自爆スキルを発動させることでグレネードランチャーのような遠距離範囲攻撃技を使えるようになったオハナはさながら固定砲台のごとくに襲いかかる敵プレイヤーを倒せるようになって拠点防衛戦で活躍するようになり、手段を選ばないえげつない戦いっぷりで敵味方を問わずに恐れられる存在になっていく。

「正々堂々? 何それ美味しいの?」と言わんばかりのオハナちゃんの清々しいまでの鬼畜な戦いっぷりが正直癖になります。読みながら何度「うわ、ひでぇw」と口にしたことか。

個人的ながら植物系魔物娘好きな自分的にはどストライクだった。


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