もちろん快諾
「ええ!分かりましたわ!」
と笑顔で答える。
するとブサイクの股下がギャアアアァァァンと鳴った。唯我独尊平等院鳳凰子の喜びモーションだろう。笑い方はさておき、ヒロインの行動する度に起こる効果音も酷い。
キスシーンでは「ズッキュゥゥゥゥン」という音もどこからか湧き、シーンに集中できず
「わたすぃと付き合ってください!」
と告白をしてから数秒の心臓の音SEは
「ドベッコン、バッコン、ドベッコン、バッコン」
と本物の音を流すわけでもなく本当にこの声が聞こえるのだ。心臓に対する侮辱とまで言えるだろう。
そういう訳で現在、ブサイクの股下から
「ズギャギャギャギャギャン」
と謎のSEが流れている。因みにあれは股下窒息死ルートになった証だ。これが流れる度に何度絶望したことか、
と記憶の海に潜っていた意識を前方に向けると、
ブサイクはわなわなと震え、パーティー会場も震え、股下は膨張し、風が吹き荒れ、川は氾濫し、アフリカでは1分に60秒がすぎていた。
「な、な、なんでしょんなにすんなり(ニチャァ )受け入れるのだ!(プンスコ)」
「えぇ、なんでと言われましても…こちらとしては嬉しい限りです?ありがとう?」
「なっなんだと!(ヨダレマキチラシー)」
(汚ぇ…)
「ま、まぁいい!今からお前の悪行を全て暴露(ブヒッ)してやるんだからな(ニチャァァァ)出てきて平等院鳳凰子」
と言い、ブサイクは股下を覗いた。
そこには案の定窒息死した唯我独尊平等院鳳凰子がいた。
こんな世界普通に嫌なんですけど? こぐまる @cogmal
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。こんな世界普通に嫌なんですけど?の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます