第7話 思い出
あおいとの出会いから2日
矢部達は部員集めに勤しんでいた
矢部「ムムム〜でやんす」
放課後、帰宅しようとした虹太郎の目に入ったのは1枚の紙とにらめっこをしている矢部だった
虹太郎「矢部君、前見ないとぶつかるよ?」
矢部「あっ、七橋君でやんすか。ごめんでやんす。ちょっと考え事してたでやんすよ」
虹太郎「野球部のこと?あれからどう?」
矢部は首を横に振った
チラシ配りやポスターの掲示など、行動には移せているのだが、結果に結びついていないらしい
虹太郎「そもそも、何で野球部の無い高校に?」
矢部「中学の仲間が県外に進学したんでやんす。皆バラバラになったから新しいとこで野球部を作ることにしたでやんす」
虹太郎「なるほど。それにしても創部からとは思い切ったね?周りにも野球部ある高校は多いのに」
矢部「あおいちゃんとは小学校のリトルリーグから一緒でやんすからね。1人でも知り合いがいるところが良かったでやんす」
2人で昇降口に向かう
矢部は終始、あおいの話を楽しそうに語っていた
リトルリーグで優勝したこと
あおいが無茶をしないか心配なこと
プロ野球選手になって趣味のプラモを満喫したいという夢があること
最後の内容はともかく、話をする矢部の声はとても楽しげだった
虹の軌跡 @FumaKayahara
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。虹の軌跡の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます